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Q4:歌には腹式呼吸が必要だと聞いたことがありますが、どうしてなのですか?(会社員・女・24)

こんにちは。
歌についての本やサイトを調べてみると必ずといっていいほど、腹式呼吸という言葉が出てきますね。

腹式呼吸とは、肺と胃や腸などの内臓の境目にある器官である「横隔膜」を使う呼吸法です。

なぜ歌に適しているのかというと、
より深く安定した呼吸ができ、
胸や肩をリラックスさせることができるからです。

深く安定した呼吸ができれば、声も安定しますし、パワフルな声になります。
また胸や肩がリラックスすれば、声帯のコントロールがしやすくなり、音程が良くなります。

普段私達は胸式呼吸という呼吸を使っています。
鏡の前で普通に深呼吸をしてみてください。
肩が上下に動くはずです。
これは胸式呼吸を行っている証拠です。

胸式呼吸は肋骨の周りの筋肉を使う呼吸です。
肋骨を広げてそこに空気を取り込むのです。
これだとあまりたくさんの空気を取り入れることができませんし、息を安定させることも難しくなります。

腹式呼吸は、息を吸ったときに横隔膜を下げて肺のスペースを広げる呼吸です。
胸式呼吸よりもたくさんの空気を取り入れることができます。
また腹筋や背筋を使うことができるので、呼吸が安定しますし、胸や肩の筋肉をあまり使わないで済むので、
声帯をリラックスさせた状態で歌うことができるのです。

よくお腹に空気を入れると勘違いされている方がいますが、
横隔膜が下がるのでお腹が膨らむだけです。お腹に空気が入るわけではありません。

>> 正しい腹式呼吸の方法を学ぶ

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