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Q6:歌がどうしても一本調子になってしまいます。起伏を上手くつけるコツがあったら教えてください。(派遣社員・女・27)

こんにちは。

アマチュアの方のデモテープやライブを聴いていて、 一番もったいないなと思うのは歌にメリハリがないことです。

音程も大事ですが、それ以上に歌に音量で表情をつけるのは大切です。
ダイナミクスと言いますが、曲の中の音量差が大きいほどメリハリがつきます。

ただ音量に差をつければいいというわけではありません。
音楽は前後の関係が大事です。
その音・フレーズはどんな音量で歌うべきかを考えないといけません。

これは決まりはありませんから、たくさんの良質の音楽、 特に一流と呼ばれるアーティストのライブを聴くなどして感性を磨くしかないです。


基本的な考え方は、歌詞やメロディーが求める音量で歌うことです。
例えば一番言いたい歌詞があるサビを歌うときは、音量を出して強く主張する必要があるでしょう。
情景を歌うAメロであれば、ささやくように歌ったほうがいいかもしれません。
駆け上がるフレーズであれば、だんだんと音量が上がっていったほうが感情が盛り上がります。

それからジャンルにもよりますが、リズムをあえて崩して歌うのもメリハリをつける効果があります。 (あまりやり過ぎると演歌っぽくなってしまうので注意!)

当然、メリハリのある歌をうたうには、小さい音から大きい音までまんべんなく出せないとなりません。
大きい声を出す以上に、実は小さい音をコントロールするのも結構難しいものです。

張り上げるときにはいい声なのに、音量を下げるととたんに不安定な喉声になってしまう人がいます。
単に呼吸が続かなかったり、低い音が出せないために音量が下がってしまうようではコントロールできているとは言えません。

声を自分の思った音量で出すには、ボイストレーニングが必要です。
横隔膜、声帯、響きがコントロールできるようになってはじめて思うように歌の表現ができるようになるのです。


写真や絵画が陰影を使うことでメリハリをつけるのと同じように、
音楽は、音の大きさ、つまり空気の振動の大きさでメリハリをつけることでができる芸術です。

これは音楽の醍醐味の一つでもあります。
人それぞれ歌詞やメロディーの解釈が違いますから、ダイナミクスが変わって当然です。
それが個性につながるのです。

大事なのは、音楽で表現しようとする気持ちです。

日頃から色々な音楽を聴いてセンスを磨き、それを表現できる技術を身につけましょう。

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