こんにちは。
お腹から声を出すということは、腹式呼吸を使うと意味です。
腹式呼吸は、横隔膜を押し下げて肺のスペースを広げる呼吸です。
肺が広くなればそれだけたくさんの空気を取り込めますからね。
横隔膜を下げることで内臓が押し下げられ、その結果お腹が膨らみます。(このときお腹に空気が入るわけではありません。)
まずは息を吸い込んだときにお腹が膨らむ感覚をつかみましょう。
目の前の花の香りをかぐようなイメージです。
せっかく横隔膜を下げて肺のスペースを広げても、取り込んだ空気を効率よく吐き出さなければ歌には使えません。
安定した呼吸をするためには、安定した横隔膜を動きを身につけないといけないのです。
しかし横隔膜自体は鍛えることはできません。
そこで周辺の筋肉を鍛えることが必要になるわけです。
とはいえ、ただやみくもに腹筋を鍛えればいいというわけではありません。
腹式呼吸ができるようになると、お腹だけでなく、わき腹から背中にかけても膨らむはずです。
腹筋や背筋を支えるためには、下半身や腕の筋肉も使います。
つまり、腹筋・背筋、太もも、お尻、腕など体全体の筋肉をバランスよく鍛えることが大事なのですね。
特に、腹式呼吸には背筋は重要です。
よくお腹に力を思いっきり入れている人がいますが、これはバランスがよくありません。上半身にも不要な力が入ってしまいます。
あくまで「自然に」できるように意識しましょう。呼気から発声まで、一連の流れの中でできるようになることが目標です。
鍛える方法ですが、歌に使う筋肉全体を鍛えるためには、
呼吸や発声トレーニングにミックスして行うフィジカル発声がおすすめです。
通常の呼吸・発声トレーニングを体全体の筋肉トレーニングと同時に行うことで、歌に必要な筋肉を効果的に鍛えることができます。
この練習は正しく行うと、体にとても負担がかかります。(だから効果があるわけですが)
やり過ぎると腰を痛めてしまうこともありますから気をつけてください。
慣れるまでは、週に2,3回程度にしておきましょう。
くれぐれも無理をしないでくださいね。
>> 正しい腹式呼吸の方法を学ぶ