こんにちは。
まず歌にオリジナリティが必要かどうかということですが、「プロには必要」と言えるでしょう。
なぜならプロはCD(それだけではないが)をたくさんの人に買ってもらわなければなりません。
つまりファンをたくさん作らなければならないのです。
ファンになってくれる人は、そのアーティストに「他にはない個性」を感じてくれたわけで、もし他に同じようなアーティストがいたならば、わざわざその人のファンにはならないでしょう。
2匹目のどじょうを狙ってわざと売れているアーティストと似たようなアーティストを出してくるレコード会社もありますが・・・(^^;)
長い目でみれば、生き残っていくのは難しいですよね。
オリジナリティとは何か。
声や歌い方、容姿など色々な要素があると思いますが、突き詰めれば、「その人から滲み出てくる人間性」ということになると思います。
さて、歌をうたうときにマネをしないほうがいいのでしょうか。
私達の答えは、[アマチュアはどんどん真似るべき」です。
しかも中途半端に真似るのではなく、細部まで徹底的にコピーするべきです。
音楽に限らず芸術は模倣からスタートします。
現在の音楽は、過去の偉大な音楽家達が長い年月を経て築き上げてきたものです。
その中には音楽のあらゆるエッセンス・技術が詰まっています。
それらをコピーをすることで、音楽家としての下地を作ることができます。
奥の深いアーティストになるには、様々なものを吸収する必要があるのです。
ただし、漠然とヒット曲ばかり真似していてもあまり意味はありません。
そこからさらにルーツをたどり掘り下げていってください。
現在のヒット曲にもルーツがあります。そのルーツのアーティストにもまたルーツがあります。
そういったものを追求することで、音楽の本質に近づいていけることでしょう。
例えば、R&Bをやるのであれば、最初は日本の最近のヒット曲から洋楽ヒットチャートのR&Bへ、
さらにそれ以前のブラックコンテンポラリーやソウル、60年代モータウンやファンク、ブルース、ゴスペルなどにさかのぼっていけます。
そこまで行けばブルースの起源や黒人の歴史にも興味が沸いてくるでしょう。
それらをたくさん聴いて正確にコピーしまくれば、R&Bの本当の技術や精神が身につくはずです。
コピーばかりしているとオリジナリティがなくなるという意見もあります。
ですが先に述べたように、オリジナリティとは、たくさんの音楽・芸術・その他の人生経験を吸収して体の一部になった時に、その人からジワジワと滲み出てくるものなのです。
奇をてらって表面的に個性を出すことは、本当の意味でのオリジナリティとは言えません。たくさんのコピーを通じて磨かれた確かな「技術」と「感性」を手に入れれば、オリジナリティは自然と出てくるはずです。
歌を聴かせていただいてないので何とも言えませんが、オーディションでそうしたものが伝わらなかったのであれば、まだオリジナリティ云々の域ではないのかもしれません。
真似を真似と感じさせない次元に達すれば、音楽関係者の目に自然と留まるはずですよ。
どんどんコピーして懐の深い本物のアーティストを目指しましょう!
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