こんにちは。
技術的に上手いことと音楽が面白いことは近いようで遠いものです。
面白いかどうかは主観的なものですから、人それぞれ捉え方は違います。
卓越した技術を面白いという人もいれば、下手だけど味があるのを面白いという人もいます。
実際、確かに上手いと思うけれど何かつまらない音楽はあります。
それは表現が少ないからです。
譜面通り音は外さないし、リズムのずれない。難しいフレーズの難なくこなす。でもメリハリやグッと来る表現がない。
そういう音楽に面白みはあまり感じないのではないでしょうか。
譜面はすべてを表してはいません。
ドレミファソラシドでも、10人いれば10通りの歌い方があるべきなのです。
音楽は表現です。表現がなければ、どんなに技術があっても面白くありません。技術はあくまで表現手段です。
もちろん技術は必要です。
でもそれは自分が表現したいことを形にするための「道具」になればいいのです。
例えはよくないかもしれませんが、こんなふうに考えてみましょう。
街の中を走るだけなら時速60km出せる車があれば困りません。
高速道路を走るには時速100km以上出ないと困ります。
300km出れば、一応どこでも走れます。
30kmしか出ない車では街の中を走るのすら問題です。
技術に溺れる人は、300km出る車を300kmで走らせることに快感を覚えるようなものです。
速く走るだけがすべてではありません。ゆっくり景色を眺めるのも楽しいものです。
300km出せる能力がありながら、あえてゆっくり走って景色を楽しむ。そんな余裕のある、懐の深いアーティストが理想ですね。
ちょっと分かりにくい例えでしたね(^^;)ゴメンナサイ
さて、上手いと言われるいうことはすでに技術はあるのですから、そこに表現を加えるように意識しましょう。
メロディーの個々の音の大きさ・長さやリズムを工夫して、メリハリを出すようにするのです。きっと音楽の新しい楽しさに気づくと思います。
要は自分は何がしたいか、ですね。
そのために必要な道具=技術があればいいのです。
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