こんにちは。
アマチュアや経験の少ない方のレコーディングを見ると、自分のヘッドフォンの中の音量バランスが良くない人が多くいます。
モニターバランスが良くないと、良い歌をうたうことはできません。普段は良いのに、レコーディングになると音程やリズムが悪くなるという人は、モニターバランスを疑ってみるとよいかもしれません。バランスがよくなると、歌が格段に良くなる場合は多いからです。
モニターバランスは、多少の個人差はありますが、自分の歌と演奏がきちんと聞こえる音量が基本です。歌が大きすぎると、音程やリズムが悪くなりがちです。バックの音が正しく聴こえなくなるからです。
レコーディングでよい歌をうたうには、自分の歌ばかり聞かずに、アンサンブル全体を聴く事が重要です。
それからヘッドフォンの中を爆音にしている人もよく見かけます。普段から大音量で音楽を聴いたり練習をしている人は、本番でも大きな音に
しがちです。これも上と同様の理由で正しいモニタリングはできません。ちょっと小さいかな?というくらいでバランスを取るとちょうどよくなります。
よく音程が気になって自分の声ばかり聴いてしまう人がいますが、それだとバックの音やノリにマッチした歌をうたえません。
レコーディングに臨む際には、音程など気にならないように事前に練習しておくべきなのです。細かい修正の時は別ですが、スタジオに入ってから音程の確認などをしなくて済むようにしっかり練習をして臨むことが、良いレコーディングをするコツです。
レコーディング中は、自分の声だけでなく、声も含めたサウンド全体を客観的に聞きながら行えるように心がけましょう。
またリバーブ(エコー)をガンガンにかけて歌う人もいますが、これもあまりよくありません。バックになじむように、ある程度のリバーブは必要ですが、お風呂場のような残響をかけてうたうと細かいニュアンスが表現しにくくなりますし、残響にかき消されてバックの音がよく聴こえなくなってしまいます。
このあたりも経験ですから、たくさんレコーディングをして、自分に合ったモニターバランスを見つけましょう。
ヘッドフォンをして歌うことは慣れないと意外と難しいものです。日頃から、ライブを想定した練習とヘッドフォンを使ってレコーディングを想定した練習をしておくことが大事ですよ。
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