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Q26:初心者です。私は自分に音感がないような気がします。音感をチェックする方法はありますか?(短大生・女・19)

こんにちは。
音感は自分ではなかなかわからないものです。
良いと思っていたら実は悪かったり、逆に悪いと思っていたら本当は良かったり・・・。

客観的にチェックするには、信頼できる先生にみてもらうの一番ですが、自分でチェックするには、やはり録音して聴いてみるのがいいでしょう。

チェックの方法としては、まず正しい音程を確認します。

チューニング(調律)の合った楽器を使って、簡単な音階など、メロディーを録音して聴いてみます。このとき、チューニングが合っていない楽器を使うと意味がありませんから注意してください。特にギターなどは正しく調整していないと音程は合いませんか気をつけて。デジタルのキーボードなら安心ですね。音階練習用の音源があればベストです。アーティストのCDで比較するのもお勧めできません。音程があまり良くない歌手もいますからね。

そして自分で歌を録音して、出しているつもりの音程と、実際に出ている音の差をよく聴き比べてください。自分では楽器と同じように出しているつもりでも、実際に出ていなかったり、そもそも合っているのかどうかよく分からない場合は、音感が良くない可能性があります。

また音感は悪くないのに特定の目立つ音程やメロディーの動きが苦手な場合、音感が悪いと勘違いしてしまう場合もあります。
ただし、音感が良くても発声方法が悪くて正しい音が取れないこともありますから、やはり専門家にみてもらうのが一番でしょう。

それから音色に対する意識があるかどうかも大事です。声質は人それぞれ違います。CDを聞き比べて、どんな風に違うのか説明できるようする練習も効果的です。自分の歌でも、曲や音域による自分の声の違いをよく聴いて違いを確認しましょう。

CDを聴いてどんな楽器が鳴っているかを確認するのも良い方法です。何が鳴っているか分からない、ひとかたまりに聴こえるという場合は、音に対しての認識が低いです。バスドラムはどんなパターンか、スネアの音色は?ベースのメロディーは?ギターの歪み具合は?サウンド全体の奥行きやバランスは?などなど、聴くポイントはたくさんあります。歌だけでなく、音楽全体を細かく聞き分けられるように訓練しましょう。

音感の良さは人それぞれです。生まれつき良い人もいますが、ほとんどは訓練で良くなります。
音程の違いだけでなく、音色の違い、鳴っている楽器の種類を聞き分けるなど、色々な側面から細かく聴く訓練をして下さい。

英会話でネイティブの速い発音は訓練すれば聞き取れるようになるのと同じように、音楽もたくさんの音を聴く習慣をつけると、今まで聴こえなかった音がだんだん聞こえるようになってきます。ひとかたまりに聴こえていたアンサンブルが、どんな楽器がどんなことをどんな音でやっているかが分かるようになると、音楽を聴く楽しみも広がります。

日頃から何気なく聴くのではなく、音楽を注意深く聴く習慣をつけることが大事ですよ。

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