プロがボーカルの悩みを解決します
Q28:カラオケ教室に通っております。以前通っていた教室の先生と説明がまるで異なりまして、どちらをやればいいのか悩んでおります。。先生にお聞きすると自分の言うとおりにとおっしゃるもので。ぜひアドバイスください。(主婦・女・48)

こんにちは。
歌の指導方法は実に様々です。ポップスと演歌では全く異なりますし、ポップスの中でも先生によって教え方は違います。
最終目標は同じですが、そこにたどり着くまでのルートが違うというわけです。

しかし、残念ながら世の中には正しい知識や技術、経験がない先生がいることも事実です。

参考までに避けたほうがいい先生のポイントをいくつか。

・カリキュラムがしっかりしていない。
→良い指導とは、体系的にまとまった指導方針と具体的メソッドに基づくものです。さらにその上で、生徒に合った適切なアドバイスや練習方法を教えることです。行き当たりばったりの指導や好きな歌しか歌わせないような先生は避けましょう。

・質問したことにその場で答えてくれない。
→あまりに難しい質問はともかく、持ち帰って後で回答するようでは知識が少ない可能性があります。

・感情論や精神論が多い
→発声の仕組みや歌のテクニックは理論的に説明がつきます。それを分かり易く噛み砕いて説明できるかは先生のスキル次第です。歌は芸術ですから、最終的には感性の世界です。しかしトレーニング段階では、理論的な理解が必要です。

・あまり上手くない
→自分で歌う技術と教える技術は少し異なるのは事実です。その先生がプロとしての実績があるどうかの判断の材料になります。ただ教えることは誰にでもできますが、歌を職業にして生活にしていくには、かなりの経験と苦労が必要ですからね。
目安としてその先生のプロアーティストとしての経験・実績は参考になります。学校で習ってそのまま先生をやっているような先生は避けましょう。ただし天才肌のアーティストは教えるのが苦手な人が多いです。

・自分のやりたいジャンルじゃない
→どんなに良い先生でもジャンルが異なると希望する指導は受けられません。もちろん発声の基本は本来一緒ですが、アプローチの仕方が違うので、楽しく学ぶことはできません。その先生の得意分野を確かめましょう。

・音楽を理解していない
→音楽そのものの深い理解なしに、歌の適切な指導などできません。音楽の本質、専門的な知識や経験があるかどうかをチェックしましょう。チェックは難しいと思いますが、誰でもすぐに上手くなると言ったり、様々なジャンルの音楽に詳しくないような先生は疑いましょう。Jポップしか知らないような先生は要注意です。

今通われている教室の先生が信用できるとお感じになるならば、迷わずその先生の指導に従うことをお勧めいたします。

何かを習うときに、先生に疑問を持っていると身につくことも身につきません。もし少しでも疑問を感じるなら、教室を変えてみてはいかがでしょう。

時間とお金を無駄にしないためにも、ご自分の目でしっかり確かめ、判断することが大事ですね。

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