プロがボーカルの悩みを解決します
Q36:初めまして。僕はメタル・ビジュアル系バンドのボーカルを担当しているのですが、リーダーのギターに「声が細い」とよく言われてしまいます。高音は出るほうだと思うのですが(裏声ではないと思います)、太くて迫力のある歌が歌えないのです。それと、今個人的に腹式呼吸の訓練をインターネット等で調べて行なっているのですが。誰かの指示無しでヘンな癖がつかないかどうか心配です。2つも質問してしまい申し訳ないのですが、本当に困っています。アドバイスしていただけないでしょうか!(高校1年・男・16)

こんにちは。
まず高音の声が細いのは、喉を絞めて無理に声を出そうとしているせいだと思われます。
太い声を出すには、喉をリラックスさせ開放する必要があります。
そして腹式呼吸で強く安定した息を使い、体を響かせなければなりません。

喉を絞めれば高い声は出せますが、細くてつまったような声になってしまいます。
また喉がすぐに疲れてしまいますし、歌い続けていると最悪の場合、炎症を起こしたりポリープになることもあります。

メタル系のボーカルは特に高くてパワフルな声ですが、トレーニングをせずに真似をすることは、あまり良いことではありません。

高い音域を太い声でうたうには、正しい発声が絶対必要です。

正しい発声をマスターすると、大抵は自分が出せると思っていた音域が出なくなります。
ですがそれが今の時点で歌に使える音域なのです。高音は声帯を速く振動させますが、トレーニングをしないと声帯周りの筋肉が支えきれないからです。正しい発声で中低域の太くて強くて豊かな声を作り、そこから少しずつ音域を広げていくのが正攻法です。

太くてパワフルな高音は一生懸命練習をすれば、きっと出るようになるでしょう。

インターネットで検索するとたくさんの情報が見つかりますが、中には間違ったものもたくさんあります。間違った練習をしていると遠回りになりますし、なかなか上手くなりません。また練習方法も個人によって180度反対になることもあります。目標は同じでも人によって違うルートを進む必要があるということですね。
ぜひ一度信頼できる先生に習うことをおすすめします。

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