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Q38:はじめまして。自分は路上ライブをやっているのですが、高い音を出す時にアゴが上がる癖があります。音楽を知ってる感じのお客さんがくると「アゴを下げて唄った方がいいよ」とよく言われます。でも、アゴを下げると今まで出ていたキーがでなかったり、声が自分の声じゃなくなったりしてしまいます。アゴが上がらないようにする練習方法などがあれば教えてください。(会社員・男・23)

こんにちは。
高い音を出すときにアゴを上げる人はよく見かけます。

歌を聴いていないので何とも言えませんが、大事なことは「今どんな声が出ているか」ということです。

アゴが上がっていても、自分の望む声を出せていればよいわけですからね。

ですが、一般的には、自分の出せる(使える)音域の高音を出そうとするときにアゴを上げる傾向があります。アゴを上げると何となく出るような気がしますし、ノドを締め付けることで無理に高音を出すからです。

もしそのような状態であれば、正しい呼吸や発声法を身につけ、自分の出せる音域の曲を歌うことが良い歌をうたう近道です。

アゴを下げると出なくなる音はおそらく「使える音」ではないと思います。

歌において、高音はただ出れば良いわけではありません。

中低域と同様に、自然で伸びがあり太い声でなければ実際の歌には使えないのです。
アゴのポジションが変われば、声質を作るノドの空間の広さや形が変わってしまうので、声が変わってしまうのは当然です。

アゴが上がらないようにするには、正しい姿勢、つまり最もノドがリラックスし、呼吸を支えられ、声をラクに出せるポジションを知ってください。それが自分の歌の正しいポジションです。その状態で、声質を変えずに出せる音が自分の使える声域です。

ラクに出せるかどうか、がチェックポイントです。歌っている人が苦しいと感じれば、聴いている人も「なんかこっちまで苦しくなってくる歌だなあ」と感じさせてしまうのです。鏡の前で歌ってみてチェックしてみるのもいいですね。

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