プロがボーカルの悩みを解決します
Q40:僕はバンドでボーカルギターをやっています。僕はボーカルをやるという意識はあり、ボイトレの本などを用いて練習しています。が、やはりどうしても治らないいくつかの問題点があります。
一つは、僕は高い声を地声で出そうとすると、喉に力が入ってしまいます。ボイトレの本にもリラックスして、力を抜いてなどと書いてありますが、やはり高い声を出そうとすると力が入ってしまいます。
二つめは、裏声です。上の問題のせいか、すぐに喉がかすれてしまい、裏声を出す事が苦です。カラオケなどでも、裏声を使う歌を最初に歌うようにしていますが、だんだんとどうしても出なくなってきてしまいます。そしてこのファルセットを使った高い声を出そうとする時もどうしても喉に力が入ってしまいます。どうすればいいでしょうか(; ;)(高校生・男・16)

こんにちは。
高音を出すには、声帯をピンと伸ばす必要があります。伸ばすことで振動数が多くなり高い音になるのです。声帯を伸ばすには、声帯周囲の筋肉を鍛えなければなりません。

この筋肉が十分に訓練されていないと、無理にノドを締め付けてしまい、すぐに疲労してしまうのです。地声を出すときは声帯をピッタリ密着させますが、ノドが疲れると密着が甘くなり声がかすれます。

ノドに力が入った状態で高い声を出しても、響きが少ない痩せた細い声になってしまいます。これでは人の心を打つ声にはなりませんよね。

出せる音域は、その人の声帯の形や筋力、そして上手に使う技術によって決まります。
声帯が生まれつき長い人は低い声になり、逆に短い人は比較的高い声を出せます。
ですが、声帯を動かす筋肉を鍛えることで、より高い音を出すことは可能です。

声帯を鍛えるには、正しい発声トレーニングをしなければなりません。
やみくもに声を出していてもノドを痛めるだけで、高い声を出せるようにはなるには非常に遠回りです。そして筋肉トレーニングですから、地道な練習が必要です。

100mを15秒で走っていた人がある日突然11秒で走れるようにはなりません。
コンマ1秒縮めるためには、毎日一生懸命練習しなければならないのです。

ノドをリラックスさせた状態で適切な響きを得ることができる音域が歌で使える音域ですから、
まずは中低音で完全にリラックスした状態で声を出せるように練習しましょう。
そこから半音ずつ広げていくのが一番の近道です。がんばってくださいね!

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