こんにちは。
練習と本番では歌う環境が異なるので、練習で出来ていたことが本番で出来なくなるということは、音楽に限らず、スポーツなどでも起こることです。
練習の目的は、本番で再現出来るようにすることです。練習では、常に本番をイメージして行うようにすると良いでしょう。スタジオをライブ会場だと想定して、できる限り、本番の環境に近づけることも大事です。
本番では、転がし(足元のモニター)があります。モニターは自分の声やバンド全体の音をバランス良く聞くために必要なものです。できれば練習でも、モニタースピーカーを使って自分の声をしっかり聴くようにすると良いですね。
アマチュア用のリハーサルスタジオだと、転がしスピーカーがあるところは少ないかもしれません。スタンドタイプのスピーカーであっても、ボーカルの正面に向けて自分の声をしっかり確認しながら歌う習慣をつけましょう。(モニターを背後には置かないように。ハウリングの原因にもなりますよ)
音程が本番で取れないとのことですが、考え方として、本番では音程を気にしながら歌うべきではないということです。
本番はお客さんに向けての歌唱です。楽曲や歌詞の内容をお客さんに伝えて感動してもらうのが目的です。そのときに「音程は合っているかな?」などと考えながら歌っているようでは、お客さんの心は掴めません。音程を気にせずに歌えるくらい、しっかり練習を積んでから人前で歌うべきです。(もしお金を取っているならなおさらですね)
とはいえ、アマチュアの場合、本番で実力を発揮できないというのは当然のことです。
これは場数・経験を積んで慣れていくしかありません。本番で音程を取るコツは、リハーサルの時に、モニターのバランスを丁寧に取ることです。
自分の声だけでなく、楽器の音も自分用のスピーカーに返してもらい、歌いやすいバランスを取りましょう。どうしても自分の声を大きくしてしまいがちですが、自分の声ばかり大きくても歌いにくいものです。生の楽器の音とスピーカーからの楽器の音を調整してもらい、自分の声とうまく馴染むようにするとよいでしょう。必要に応じてリバーブ(エコー)をかけてもらうと、歌いやすくなるかもしれませんね。
モニター環境で言えば、リハーサルスタジオよりも、ライブハウスなどのほうが何倍も整っています。本来なら、ライブのほうが音を取りやすいはずなのです。
それでも本番では緊張もあり、音程どころではなくなってしまうかもしれません。緊張は場数を踏んだプロでもします。
大事なことは緊張を前提にして、その中で実力を発揮できるように日頃から練習をすることです。
実際には練習を100%再現することは難しいものですが、できる限り近づけるために練習していきましょう。 がんばってくださいね!
>> 自宅でプロのボーカルレッスン-トップページへ