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Q54: 基礎からボイストレーニングを続けて2年ほどになります。 そのおかげあってか、喉に負担をかけない歌い方というのが少しわかってきました。
ですが、2年間ひたすらハミングもしくは囁いて歌う(ウィスパーって言うんですかね?)練習ばかりやってたせいか、 大きな声で歌うことができなくなりました。
試しに少し大きく出してみると、 自分でもわかるくらい喉に負担のかかった声になってしまいます。 囁いて歌うとかなり音程は取り易いのですが… 今のままの声では全く使い物になりません。
大きく出せないのが悔しくてしょうがありません。 2年間の練習がこんなものだったのかと思うと情けないです。 どうしたら良いでしょうか?やはり焦りすぎなのでしょうか?
教えて下さい。よろしくお願い致します。(会社員・男・22)

こんにちは。
声を聴かせていただいていないのと、どのような指導を受けて、ハミングとウィスパーでどのようなトレーニングをしてきたのかが分からないため、一般論になりますが、声量を出すためには、そのための訓練が必要です。

音量を出すポイントは2つです。

声帯を大きく振動させることと、共鳴を使って音を増幅させることです。

音は空気振動ですから、声帯を大きく振動させれば、音量も大きくなります。
そのためには、腹式呼吸によって空気をたくさん取り入れ、それをポンプのように強く吐き出して、声帯にぶつける必要があります。またその際、声帯を閉じる力が弱いと空気が抜けてしまうので、声帯を閉じるの筋力とのバランスが大事です。

そして声帯で作った原音を響かせることで増幅して、豊かな響きと音量を作ります。

大きな声を出すと喉に負担がかかるようであれば、筋力の限界を超えているか、正しい呼吸と発声ができていない可能性があります。

負担のかからない音量で、正しい発声の感覚をマスターし、徐々に呼吸や発声・共鳴の練習を積んで、音量を上げても、喉に負担のかからない状態を維持できるようにトレーニングすることが大切です。

ハミングは喉の脱力や共鳴などには効果のある練習ですが、それだけでは声全体を作ることができません。正しい筋肉の動き、必要な筋力をバランスよく作り上げていかないと、なかなか思うような声は出せません。

今、受けられているレッスンのカリキュラムは分からないので何とも言えませんが、そういったことを学ぶためのステップであるならば、信じて続けるのも良いでしょう。

また、もし疑問に思うのであれば、納得のいくカリキュラムを提供する先生なりスクールなりを探してみるのも良いかもしれませんね。

間違った練習を続けていても、遠回りになったり、逆効果になったりすることがあります。どのような先生に習っても、日々練習をするのはご自身ですから、納得の行く状態で望むのがベストですよ! がんばってくださいね!

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