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Q63: はじめまして。いつも 勉強させて頂いております。
2つ 質問があります。

最初は、音域についての質問です。低音域は先天的なものだと言うのはわかってるんですが。後 何音か下げることはできますか?
今 歌って居る曲が一番低い所が後もう少しなんですけど 出ないんです・・・。そこで 後何音かだけ音域を広げられたたら安定して出るかな?って思いまして・・・。あまり下に音域が広い方ではないので自分の限界点に達していないと思うんです。だから 練習の方法をできるだけ詳しく教えて頂けたらと思います。

後 低音を歌うとこもったりかすれたりしてしまいます。胸に響かせるといいというのを聞いたことがありますが、胸に響かせるとは 具体的にどのようにすればいいのでしょうか?それとも 他に方法があるのでしょうか?

長文失礼致しました。お答え頂けるとうれしいです。(高校生・女・16)

こんにちは。
おっしゃる通り、声帯のメカニズム上、出せる低音域というのは先天的な部分が大きいです。 しかしそれは、歌に使えないレベルの低音の話です。

出せる限界を広げるのは難しいかもしれませんが、 歌に使える限界を広げることはトレーニングによって十分可能です。

歌に使える声とは、最も響きが良く、楽に出せるベストの声質です。
大抵は中音域になると思いますが、それを低音域でも使えるようにするのです。

練習方法は、まず中音域の発声・共鳴を完全なものにすることが早道です。
もちろん腹式呼吸などをマスターしていることも前提ですよ。

中音域で正しい発声を習得したら、それと同じことを半音ずつ下げていけば良いのです。
すぐに低音域が広がるような裏技はありません。

低音で声がこもってしまうのは、共鳴が中高音域に比べて少ないためでしょう。
まず正しい共鳴を覚えることが大事ですね。

「胸に響かせる」とよく聞きますが、 共鳴の基本は、口腔・鼻腔など顔(頭)の中の空間を効率よく響かせることです。

顔にはたくさんの空間があります。トンネルの中で声を反響させるように、声帯で作った原音を上手に響かせることで声量UPや太い声を得られます。

胸に響かせるというのはあくまでイメージだと考えて下さい。
声を出せば、体はつながっていますから、結果として当然振動しますが、 意図的に胸を振動させて響かせるというのは、力みなどに繋がるため、 正しい発声の習得には良くありません。 がんばってくださいね!


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