こんにちは。
ご存知だと思いますが、声の高低は、声帯の形を変えることで出します。形を変えることで、様々な振動数を出すのですね。(音は空気の振動で、振動が速ければ高い音になります)
声帯の筋力とは、この変化をつけるための瞬発的な筋力、そして持続力です。 声帯はそれ自体を動かすことはできません。声帯筋や前筋などを使って声帯を動かすのです。 つまり声帯を鍛えるとは、声帯を動かす筋肉を鍛えるということです。
さて、日常生活では、なかなか声帯筋を鍛えることはできません。普段の会話では、音の高さをそれほど変える必要がないので、声帯の変化が少ないからです。
したがって、鍛えるには専門のトレーニングが必要です。
具体的な練習方法は、ここでは書き切れませんが、正しい発声で様々な音程トレーニングを行っていくことが一番近道ですよ。声帯を伸ばして薄くしたり、逆に厚くしたり、毎日の訓練をしていくしかありません。筋肉運動ですから、「こうしたら1日で強くなった!」ということはないのです。
そしてもう一つ。単なる筋肉の強化ではなく、思い通りに動かせるかどうかも重要です。
筋肉ムキムキの人が、ボールを速く正確に投げられるわけではありません。筋力だけではく、体を効率良く使うこととコントロール力が必要なのです。これは歌も同じです。
脳でイメージした音を声帯筋に正確に伝える
↓
声帯筋がそれを正確に実行する
この2つが伴わなければ意味がありません。
注意が必要なのは、「無理に力を入れるのではない」と言うことです。
喉に力を入れると良い響きは得られませんし、ピッチも悪くなります。そして、すぐに疲れてしまうでしょう。
力を入れずに自在に声帯をコントロールすることが、良い歌をうたうコツなのです。
正しく声帯を使えば、長時間歌っていても疲れにくくなりますよ。
がんばってくださいね!
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