Q95：こんにちは。私は高音も低音もそれなりに出るとは思うのですが発声方法が間違えているのか、発音一つ一つが途切れているように聞こえます。上手い人の歌を聞くと、一連の流れの中に発音があるようにキレイに聞こえます。説明下手ではありますがよろしくお願いします。（女性・年齢不明）
こんにちは。実際の声を聴いていないので文章からの想像になりますが、発音が途切れるように聴こえるのは、おそらく呼吸自体が途切れてしまっている、一息でフレーズを歌えていないことが原因だと考えられます。
声は、肺の中にある空気を喉・口に通すことで出します。その空気が一定の量でなかったり、途切れ途切れになっていると、口から出る声も途切れてしまいます。
息は常に一本の太い「線」のように出ていなければなりません。そのまっすぐの「線」をキープしたまま、声帯で音程をつけたり、口で発音を作ったりします。線の上にメロディや言葉を乗せるイメージです。
そして、一息でフレーズを歌い切るのが、流れるように歌う一番のコツです。息にムラがあったり、途中でブレスが入ったりすると、ブツブツと途切れた歌になってしまいます。
喉で歌う癖がついている人には、一息で歌うということがなかなか分かりにくいかもしれません。喉声は、息（お腹）ではなく、喉の力で声を出す発声なので、息に対する意識があまりないためです。
ですので、息が一定に伸ばせているか、一つのフレーズを一息で歌い切れているかを、一度チェックしてみましょう。
やり方としては、まずは「ハー」もしくは「シー」と長く伸ばしてみて、声が震えていないか、途中で苦しくなって切れたりしないかを確認してみて下さい。
その際に、喉を使ってはダメです。お腹と背中だけで息を支えていることが重要です。もしこの時点で息がまっすぐ伸ばせないなら、腹式呼吸が出来ていないということなので、呼吸法を見直して下さい。
息自体がまっすぐ伸ばせているなら、歌った時にもそれがキープ出来ているかを確認してみましょう。皆さん、腹式呼吸はよく練習しますし、意外と実際の歌になるとそれが使えていないケースが多いです。
イメージとしては、「アーーーー」と真っ直ぐ伸ばした声に「ドーレーミーファー」とメロディーを乗せ、さらに「あーなーたーにー」というように歌詞を乗せます。
あくまでもベースは腹式呼吸による「シーーーー」や「ハーーーー」であり、それを声にした（＝声帯を閉じた）「アーーーー」です。
これが「アー・アー・アー・アー」や「ア・ア・ア・アー」になってはダメです。常に1本の「線」を意識しならが歌うことが大切です。
以上、参考になれば幸いです。ありがとうございました。
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