こんにちは!
ハーモニーは決まるとカッコいいですし、気持ちがいいですが、いざご自分でハーモニーのラインを作ろうとすると、非常に難しいことに気づくと思います。
3度上がいいか下がいいかを含めて、どのようなハーモニーを構築するかは、主メロディーの動きや作りたい響きによって変わるので、一概にどちらが正解とは言えません。
例えば、ルート(C)に対して主メロディーが3度(E)であれば、3度上の(G)か3度下の(C)が使えますが、主メロが1度(C)であれば、3度上(E)は使えても、3度下(A)は特殊な響き(テンション)になってしまうので、使いにくいと思います。(この場合は4度下(G)を使うのが一般的です)
ハーモニーを組み立てる上で、「○度上でなければならない」という固定観念は捨ててしまったほうが良いと思います。たしかに、とりあえず「3度上」にしておけば無難で、失敗は少ないですが、ハーモニーの世界はもっと奥が深いですし、研究すれば3度上に固執しなくてもカッコいい響きを作ることが出来ます。
特に歌の場合は、楽器と違って音域の制約があるので、固定観念で作ってしまうとご質問のように非常に選択肢が狭くなります。
どんなにカッコいいハモリを作っても、実際に歌えなければ意味がありません。しっかり歌えることが大前提ですから、ご自身の力量を研究して作ると良いでしょう。制約が多いほど作りがいがありますよ。
どうしても3度上の響きが欲しいが高すぎて歌えない場合は、例えば楽器でそのパートを演奏してもらうことも可能です。
要はアイディア次第です。アンサンブル全体としてどう聴こえるかという視点で考えていけば失敗は減るでしょう。
音楽はある種「制約」の芸術です。与えられた条件下がいかにイメージに近づけるかが腕の見せどころですから、ぜひ和声(ハーモニー)の勉強をしてみて下さい。
ありがとうございました。
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