歌がうまい!と言われるための究極奥義<その8>感情表現

音楽で一番大事なことは表現です。 歌も同じなのですが、
カラオケなどで意識している方は意外と少ないのではないでしょうか。

<奥義その8 感情表現を極める>

表現って何?
つけ方がわからない!
表現をつける余裕なんてない!
・・・という声が聞こえてきそうです^^;

音程やリズムなどに重点を置く人は多いと思いますが、実は歌をうまく聴かせるコツはこの表現なのです。もちろん音程やリズムも大事ですが、多少良くなくても、良い表現がされていればカバーできることもあるのです。

難しく考える必要はありません。表現はテクニックが高くないと無理じゃないか?と考える方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。たしかに中には難しい表現テクニックはありますが、自分のできる範囲でやればいいのです。

表現とは何かというと、楽曲(曲・歌詞)を自分なりの解釈でうたうということです。何となくメロディーと歌詞をなぞってうたうのではなく、そこに込められた内容を聞く人に伝えるように歌うのです。

ドラマのセリフを思い浮かべればわかりやすいかもしれません。役者さんがセリフを棒読みしていたら、いい芝居になりませんよね?その役になりきって、演じないといけません。悲しい場面の悲しいセリフなら悲しい表情が必要です。役者さんはその場面にふさわしい表情やニュアンスを考えて演じるのです。

歌も基本的に同じです。表情・表現のない歌は、棒読みのセリフと同じなんです。

すぐにできることは、歌詞の解釈です。大抵カラオケなどでは歌詞がモニター画面に出ますから、いちいち暗記したり内容を考える人も少ないでしょう。

ですが、もし上手く聞かせたければ、歌う曲の歌詞をよく読み、解釈してみて下さい。

できれば覚えてしまったほうがより良いですね。歌詞を理解し、自分なりに解釈し、どの部分でどんな歌い方をしたら、聞く人の心を打つかを考えていくのです。元のアーティストの歌をよく聴いて分析してみるのもいいですね。

何度も何度もその部分を意識して聞いていると、不思議なことに細かいニュアンスが聴こえてくるはずです。もし他のアーティストがカバーしていたら、比べてみるのも面白いでしょう。

まず歌詞を紙に書き写してみます。あとで書き込めるように行間を少し空けておくといいですね。書き写したら、何度も熟読して詞の意味や作者の言いたい事などを整理します。

内容を理解したら、朗読してみましょう。声に出して読むことで、歌詞のリズムがイメージできます。何回も読んで歌詞の内容に合わせてセリフのように表情をつけてみましょう。

棒読みにならないように注意。歌詞カードの空いた場所に、気がついたことなどをメモしておくと尚良いですね。色のペンでカラフルにしてもいいですし、絵を書き込むのもGOOD。

朗読をして全体の流れやリズムを掴んだら、実際に歌ってみます。

自分が詞の主人公になって、聞く人に訴えかけるような意識を持つと良いです。きっと何気なく歌っていたときよりも、ずっと歌いやすいはずです。

表現には色々なテクニックがあります。

ビブラートもそうですし、ポルタメントやトリル、音量のコントロールやフェイクなども表現のためのテクニックです。優れたプロのボーカリストはこれらのテクニックを駆使して表情豊かな歌をうたいます。

大事なことは、テクニックのためのテクニックにならないことです。

自分がしたい表現に必要なテクニックだけ身につくように練習すればいいのです。どんなにテクニックがあっても、表面だけ真似をしていても、それは底の浅い歌です。「上手いんだけど、何か足りないなー」という歌を聞いたことがあると思います。そのような歌にならないように注意してくださいね。

機械のように完璧に歌うことだけが、歌のうまさではないのです。表現というのは、その人の個性が出ます。自分なりの解釈で自分なりの表現をすることを心がければ、きっと良い歌がうたえますよ!

今回は以上です。お疲れ様でした。 

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