歌がうまい!と言われるための究極奥義<その10>耳を極める

何事においても言えることですが、何かを習得しようと思ったら、その分野についての知識や見識を深めることは大事です。

<奥義その9 耳を極める>

歌に関して言うと、色々なアマチュアの方を見ていると、歌うことは好きで、お気に入りのアーティストのCDは良く聴くけれど、音楽について積極的に勉強しているとは言えない、という人が多いような気がします。

例えばサッカー選手(プロでなくても)なら、プレーだけでなく、サッカー全般についての造詣が深いはずです。好きなチームの試合だけ見ているということもないでしょう。色々な選手、チームを研究して、自分のプレーに役立てるはずです。

そして普通の人が気づかないような細かい部分まで、注意して見ているはずです。憧れの選手のプレーを表面的に真似をしていても、上手くはなれないのです。

音楽にも同じようなことが言えます。好きなアーティストだけでなく、たまには聴いたことのないCDや好きではないアーティストを積極的に聴いてみるといいですね。

そして、なぜ好きではないのかを考えてみましょう。自分が好きなアーティストはだれでも聴きます。好き嫌いを別にして、知らない音楽、敬遠していた音楽を進んで聴くことで、音楽センスは磨かれていくのです。

どんなCDを聴いたらいいか分からない、という方がいるかもしれませんが、そういう場合は、いわゆる名盤と呼ばれているものを片っ端から聴いてみると良いですね。特に洋楽の名盤は、世界中の人に長い間愛されてきた音楽です。時代・国境を超えて多くの人に愛される音楽には理由があるものです。

そして聴き方も大事です。ただなんとなく聴くのではなく、色々な角度から聴いてみましょう。声、音程、全体のアンサンブル、各楽器の演奏、リズム、コード進行、楽曲構成・・・・聴くべきところはたくさんあります。

最初は歌とカラオケの全体像しか聞こえてこないかもしれません。でも、何回も何回も、注意して聞くようにすれば、だんだんと、最初は聞こえなかった部分が聞こえてくるはずです。歌なら、声質の違い、細かい音程のズレ、リズムのタイミングなどなど。そしてそれらが絡みあって、全体としてどのように聞こえるか。

プロのCDとアマチュアのデモテープ(アマチュアの音楽配信サイトなどもいいですね)を聴き比べて、どこがどのように違うのかを分析してみるのもよいでしょう。

耳を鍛える練習方法の一つとして、コピーがあります。

楽器をお持ちなら、(持っていなくてもホームページで音の出る鍵盤が見つかりますよ)歌のメロディーを譜面に起こしてみましょう。慣れないと最初は難しいかもしれませんが、一音ずつ音符を拾ってみてください。

何度も何度も聴くことで、音感の訓練になります。慣れてきたら、歌メロだけでなく、楽器パートにも挑戦してみましょう。ベースラインやドラムパーツを譜面に起こしてみてください。リズムに対する意識も変わってくるはずです。

そういったことを日々繰り返すことで、だんだんと耳が鍛えられていくのです。

プロを目指すなら、誰よりも音楽について詳しい!
歌がうまくなりたいなら、一般の人よりも詳しい!

と自信を持って言えるくらいになりたいものですね。素晴らしいとされている音楽には共通の理由があります。それはここではあえて言いませんので、みなさんが見つけてみてください。

今回は以上です。お疲れ様でした。

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