音楽ビジネスの仕組みが手に取るように分かる!

第1章 お客さんがCDの存在を知るまで


1-1 CDを知ってもらう

日曜日の渋谷。今日もCDショップはたくさんのお客さんで賑わっています。
ちょっとのぞいてみましょう。

お客のAさんは、たくさんのCDの中から、お目当てのCDを見つけたようです。
発売したばかりそのCDは、大きな看板の前に山積みになっています。
試聴機の順番を待って、いよいよAさんはヘッドフォンをかぶります♪

どうやら気にいったようです♪。Aさんは、そのCDを手にレジに向かいました。

どこでもある風景ですね。

この「CDを買う」という行動から音楽業界の姿をひも解いていきましょう。

AさんはどうやってそのCDを知ったのでしょう?
お客さんはなぜCDを買うのでしょうか。
それはどこかで「そのCDの存在を知って」、買って聴きたいなーと思ったからですね。

ではお客さんはどこからそのCDの情報を得たのでしょうか。

テレビ・ラジオなどで流れていた
CDショップの試聴機で聴いた
雑誌のCDレビューで知った etc・・

中には、そのアーティストの大ファンで、新譜が出たら無条件で買うという人もいるかもしれません。
CDショップの一角に、看板がドーンとあって、お店が大々的に宣伝しているから試しに・・ということで買ってみることもあるかもしれませんね。

いずれにしても、どこかでそのCDの存在を知ったから、「買おう」・・・と思ったわけです。

CDの存在を知ってもらうのに、その「人目の触れる場所」にCDの情報をのせる必要があるわけですね。

CDを人目に触れさせる
メディアという言葉を聴いたことがありますか?
よく「マスメディア」とか「マルチメディア」などと使いますね。

メディアとは、「媒体(ばいたい)」という意味です。媒体とは、辞書で引くと「一方から他方へ伝えるためのなかだちとなるもの。伝達の手段」と書かれています。

つまり、ある人からある人に何かを伝えるときの手段ということですね。

一人が一人に対してだけ伝えたいのであれば、メディアは特に必要ありません。「これ聴いてみて」と音を渡せばすむからです。

しかし、 一度にたくさんの人に伝えたいとき、ひとりひとりに言ってまわるわけにはいきません。全国行脚(あんぎゃ)をして一軒一軒訪問して伝えて回っても構わないですが、ちょっと(かなり?)大変ですよね。

そこで、不特定多数への伝達の手段となるメディアが必要になるのです。
メディアには、例えば

テレビ
ラジオ
新聞
雑誌
インターネット

などがあります。

たくさんの人が目にするメディアであれば、一度にたくさんの人に知ってもらうことができます。視聴率の高いTV番組に出演したり、有名な雑誌に取り上げられたりすれば、たくさんの人に存在を知ってもらえます。

このように、「メディアにのる」ことが、CDの存在を知ってもらうためには重要なのです。

だからといって、アーティストがTV局に突然乗り込んでいって「僕を流してくたさい!」といったところでおそらく門前払いにあうでしょう。 ではどうすれば、メディアに情報をのせられるでしょうか?

<まとめ>

音楽業界〜お客がCDを知るまで




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目次
はじめに
第1章 - お客さんがCDの存在を知るまで
1. CDを知ってもらう
2. メディアにのせる・記事・広告
3. 試聴機に入れてもらう・ライブ活動
4. CDがお店に並ぶまで・流通
第2章 - CDクレジットから業界を覗いてみよう
1. CDクレジットの説明
第3章 - CDが出来るまで
1. マスタリングとミックスダウン
2. レコーディング
3. アーティストの発掘
第4章 - 契約、そしてお金が動く
1. アーティストに関わる契約
2. アーティストが手にする収入
3. 新人と大物の収入

4. 著作権と音楽出版社


最後に

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