落合:ファンが増えるようになったきっかけとかあった?
sono:自分たちの意識が変わってからですかね。見られているということを気にするようになってから変わってきましたね。服であったり歌い方であったり、お客さんに届けるんだっていう意識を持つようになったんです。
落合:お客さんを増やすのに具体的にどんなことをしたの?
sono:「書いちゃって帳」っていうのを作って(笑)、感想を自由に書いてもらうようにしたんです。メールアドレスも書いてもらって、後で1人1人にお礼のメールを出したりしてました。それがいつのまにかすごい量になってて。ライブハウスでやるときにはその人達に案内するようにしてました。それが大きかったですね。
落合:そこまでやる人ってそうそういないよね(笑)ストリートライブはどのくらいのペースで?
sono:ほぼ毎日やってました。渋谷を中心に原宿とか。
落合:ストリートでの苦労したこととかは?
sono:やっぱり酔っ払いとか(笑)あと目の前で格闘技を始める人とか(笑い)
落合:格闘技?(笑)
sono:笑わそうとしたのか分からないんですけど、歌っている前でいきなり格闘技を始めたり、バック転したり(笑) あとは警察に止められたりもしましたね。
落合:ストリートだからこそ学べることってあるよね。
sono:お客さんの反応が直に見れますからね。すぐに立ち去ったら「あ、ダメだな」とか、良かったら涙を流すくらい感動してくれたり、終わった後に声をかけてくれたりとか。でも苦労したって感じはなかったですね。しいて言えば機材を全部自分達で家から運んでいたので重かったことくらいですね(笑)
落合:ストリート以外での活動は?
sono:ストリートと平行して、新たな場所としてショッピングモールとかアウトレットモールでやらせてもらうようになりました。自分たちでデモテープを1件1件送って出演交渉して。関東近郊のモールはほとんどやりましたね。
落合:モールのお客さんはやっぱりストリートとは違う?
sono:そうですね、家族連れが多かったですし。子供にも人気がありましたよ(笑)
落合:モールはどのくらいのペースで?
sono:週3回くらいはやってましたね。でも平日は人が少ないですし、雨の中でやったりとか。
落合:インディーズ時代は最終的にどのくらいファンが増えたの?
sono:モールでやり始めて、もう一度原点に返ろうとストリートをやったときには、200人近く集まりました。渋谷の駅前だったんですが、すごいことになってて。さすがに1曲しかできなかったんですけど。ライブハウスでも350人くらい集まりました。
落合:インディーズでCDを出したきっかけは?
sono:デモテープがきっかけで、あるインディーズレーベルから出すことになりました。
落合:インディーズで出したCDはどのくらい売れたの?
sono:2枚出したんですが、1万枚以上は売れたと思います。ショッピングモールで1回やると100枚くらい売れましたし。
落合:そういう活動をしているときにソニーミュージックの目にとまってメジャーデビューとなったわけだね。