まずは楽譜の書き方、読み方について勉強しましょう。
楽譜をちゃんと書けるいうことは、音楽で人とコミュニケーションをとるために、とっても大事ですよ。
譜面の基本
この5本平行に並んでいるのは一体なんでしょう?
これは「五線譜」といいまして、ここに音を一つ一つ書いていきます。
このように、線の上、線と線の間に音符を書き込んでいきます。
たまに、このように書く人がいますが、これだとよく分かりませんね。
音符は音の高さや長さをあらわす大事な記号なので、線の上なのか間なのか、はっきり分かるように丁寧に書いてください。 読む人のことを考えてあげることが大切です。
五線上では、D(レ)から1オクターブ上のG(ソ)まで表せます。
それ以上高く、または低くなるときは「加線」を使って書いていきます。このように、線をどんどん加えていくと、より高く、低く表せます。
次に音名を紹介します。
ここで音名を覚えてしまいましょう。特に「CDEFGAB」の英音名はポップスの世界では最もよく使われるので、この機会にぜひ覚えてしまってくださいね。
ちなみに「ドレミファソラシド」っていうのはイタリア音名です。
日本名だと、「ハニホヘトイロハ」といいます。
オクターブとは、同じ音でも高さが違う音のことをいいます。
「ドレミファソラシド」の最初の「ド」と最後の「ド」は名前は同じだけど音の高さは違いますよね?
最後の「ド」を最初の「ド」に対して、1オクターブ上の「ド」といいます。
「ドレミファソラシドレミファソラシド」 の最初と最後だったら「2オクターブ上」ということですね。
「♯(シャープ)」や「♭(フラット)」という臨時記号をつけると更に色々な音を表せます。
「♯」 は、その音を半音上げる
逆に、「♭」は、その音を半音下げる
半音というのは、鍵盤上で、その音の隣の音という意味です。
例えば、上の鍵盤の@に対してAは半音上、Fに対してEは半音下ということです。
@に♯をつけた音って、Bの♭と同じ音じゃないかって?
そうです。♯や♭のつけ方で、音の読み方は違うけど、同じ音になることを「異名同音(いめいどうおん)」といいいます。
ただし、鍵盤では同じ音ですが、曲の中での使い方は同じではありません。その辺の説明はまたあとでゆっくりやりますね。
そして、♯や♭を元にもどす記号を「(ナチュラル)」といいます。
例えば、ソ♯→ →ソ に戻したり、
レ♭→ →レに戻したりすることができます。
これらの記号を使って実際の曲を譜面に書いていくんです。
譜面に「この位置にある音は〜ですよ」と最初に指定しておく記号を「音部記号」といいます。
音部記号には使う楽器の種類や、表す音の高さ(音域)によって色々な種類があります。
ここでは最も一般的な「ト音記号」「ヘ音記号」について説明しましょう。
ト音記号
この記号は「ハニホヘト」の「ト」の音、つまり「ソ(G)」の音の位置を指定する記号なので、「ト音記号」といいます。
ト音記号は、歌とかギターとかメロディー楽器の曲を書くときに主に使われます。
英語では「G Clef(じーくれふ)」とも言います。
ヘ音記号
へ音記号 とは「ハニホヘト」の「へ」の音、つまり「ファ(F)」の音の位置を指定する記号です。ヘ音記号は低い音を弾く楽器、ベースとかピアノの左手とかを書くときによく使われます。
ト音記号とヘ音記号の関係は次の通りです。
このように、音部記号を使い分けることで、ひろーい範囲の音を表すことができるのです。
他にも「ハ音記号(C Clef)」っていうのもあり、主に弦楽器などの譜面を書くときに使われます。興味があったら調べてみてくださいね。
音部記号が書けたら次は調号を書いてみましょう。
ト音記号の右横に♯または♭がいくつか書いてあるのを見たことがあると思います。
これが調号で、その曲の「調」を示す記号です。
とは言っても、このように好き勝手に書いて良いわけではありません。
一つひとつの「調」には調号を書く位置が決まっていて、勝手に変えてはダメなんです。それから、調はポップスでは、「キー」ともいうので覚えておいて下さい。
どうしてこの位置につくのか?という説明はあとでゆっくりやるとして、ここでは付ける位置だけ確認しましょう。
同じ調号でメジャー(長調)とマイナー(短調)の二つの調をあらわします。
調号が増えていく順番に注目してみてください。
♯は「ファドソレラミシ」
♭は「シミラレソドファ」
の順番で増えていくことがわかりますか?
そしてそれぞれ逆さ言葉のような関係になっています。
♯は「ファドソレラミシ」 ♭は「シミラレソドファ」
これは復唱して覚えてしまってくださいね。
♯は「ファドソレラミシ」 ♭は「シミラレソドファ」
♯は「ファドソレラミシ」 ♭は「シミラレソドファ」
♯は「ファドソレラミシ」 ♭は「シミラレソドファ」