必勝オーディション!ディレクターの耳にひっかかるデモテープの作り方


その5 デモ制作Q&A


Q.どうしてもCDのように音に迫力が出ないのですが、どうしたらいいでしょう?

A.原因はいくつかあります。

・歌・演奏自体に迫力がない。
プロの演奏が迫力があるのは、演奏が「点」で揃っているからです。例えば小節の頭やスネアの位置がピシッと1点集中していれば音の密度が高くなり音圧が出ます。逆に、どんなに音量を上げても、演奏がそろっていないと、うるさいだけで迫力はでません。また歌の発声練習がしっかり出来ていないと迫力が出ません。しっかり練習しましょう。
・ミックスに問題がある。
ミックスダウンとは、バラバラに録音した楽器パートを一つにまとめる作業です。その際に全体のバランスを取ります。そのバランスが悪いと迫力が出ません。ジャンルにもよりますが、理想はすべての音域がバランスよく出ていることです。低音がないとぺラぺラした音になりますし、高音がないとコモった感じに、中音域がないと痩せた感じになります。いいバランスでミックスするのは、プロでも難しいことですから、色々研究してみましょう。  
・マスタリングで音圧を上げる。市販のCDに迫力があるのは、マスタリングという作業で音圧を出しているからです。コンプレッサーという機材を使って音をつぶすと迫力がでます。ただし、ただつぶせばいいわけではなく、専門的な技術が必要です。大変難しいのでプロに頼みましょう。そもそも音圧を出す必要があるのかどうかも考えましょう。

Q.きちんとしたスタジオで録音しないとダメでしょうか?


A.ダメではないですが、なるべくいい音で録音しましょう。デモ音源はあなたの分身です。面接に行くときに、頭がぼさぼさ、寝巻き姿で行きませんよね。着飾る必要はありませんが、相手に失礼のない範囲で、「音の身だしなみ」を整えましょう。


Q.音程を直す機械があると聞きましたが、使用したほうがいいのでしょうか?

A.よくありません。最近はAutoTuneなどを使うとパソコン上で簡単に音程を直すことができますが、これは商品のCDのクオリティを上げるために「仕方なく使うもの」と考えてください。デモ音源をいくら加工しても、ライブをやれば一発でバレます。仮に完璧な音程の音源を作ったとして、担当者の耳に止まったとしても、その先に何があるのでしょう。実力で勝負しましょう。


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