音楽活動完全マニュアル〜ライブ活動編

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ツアーを行う場合は別にして、住んでいる地域のライブハウスになると思います。
地元のライブハウスについての情報を集めましょう。
インターネットで検索すれば、ライブハウスのリンク集もたくさん見つかるでしょう。
失敗しないライブハウス選び

ポイント1:チケットノルマは予算内か

ライブハウスの形態には大きく2つあります。
ノルマ制とチャージバック制です。

ノルマ制の仕組み
ノルマ制とは、例えば「2000円のチケット20枚」のように、出演者にチケットノルマを課すものです。20枚全部売れれば、プラスマイナス0。21枚以上売れれば、1枚につき〜%バックといったシステムのライブハウスが多いです。

もし1枚も売れなければ、40000円をライブハウスに払わなければなりません。10枚しか売れなければ、半分の20000円を払うといった形です。

このシステムだとライブハウス側は、出演者さえ確保できれば、お客が来ようが来まいが絶対に赤字にはなりません。中には出演者確保のために「来るものは拒まず」的に誰でも出演させたり、ジャンルが滅茶苦茶なブッキングをするライブハウスもあります。
(通常ライブは3〜5アーティストでの共演になります。一般的に良いライブハウスは似たジャンルを集めて出演させます。これはお互いのファン拡大につながります。)

ノルマの値段は、チケット代×枚数になりますから、高いところ(大きくて有名なところ)だと6〜10万円近くのノルマになることもあります。

いくらノルマが高くても、全部売れればいいのですが、始めたばかりだとそうもいきません。
最悪1枚も売れなかったことも想定し、支払える予算内のライブハウスを選ぶことが大切です。

ノルマ枚数・金額は、メンバーが何人いても一律です。大所帯のバンドだから高くなったり、ソロだから安くなったりすることはありません。メンバーがたくさんいれば、頭数で割れるので一人当たりの負担は少なく済みますが、ソロやユニットなどでは負担が大きいので注意しましょう。

ノルマ代金の中には、機材(PA機材など)の使用料が通常含まれていますが、ギター・ベースアンプや録音・録画代(メディア代も含む)は別途必要な場合もあります。

チケットが一枚も売れなかった場合の総額が、いくらになるのかを事前にチェックしておきましょう。

「どうせ売れるから大丈夫だろう」と考えて高額ノルマのライブハウスに出るのは危険です。
何があるか分かりませんからね。最悪の場合を想定しておくことが失敗しないコツです。

出演する頻度もよく考える必要があります。例えばノルマ30000円のライブを月に2回をやるのと、ノルマ60000円を1回では、一ヶ月にかかる費用は同じです。20000円なら3回できます。

毎回赤字だと続けることが困難になりかねません。最初は仕方ありませんが、自分の集客力を冷静に分析し、徐々にノルマを達成できるようにがんばりましょう。最初の目標は「収支0」です。

チャージバックは敷居が高い?
チャージバック制とはチケットノルマはなく、売れたチケットの〜%をギャラとして払ってもらえるシステムです。仮にお客が来なくても、アーティスト側がお金を払う必要はありませんし、1人でも来ればギャラをもらえるのですから、アーティストにとっては良いシステムです。

ですが、チケットノルマ制のライブハウスとは異なり、お店側に相当のリスクがあります。したがってある程度の実績がないと出演できないかもしれません。また出演してもお客が少なければ次からは断られる可能性が高いです。お客が来なければ売上がありませんから、出演者選びに必死になるのも当然ですね。レストランやバー、カフェ形式になっていたり、ジャズ系のライブハウスに多いようです。


ポイント2:お客さんが来やすいかどうか

いくらノルマなど料金的な条件が良くても、場所が悪ければお客を呼ぶことが難しくなります。
友達なら初めの1回くらいは足を運んでくれるかもしれませんが、
よほど気に入らなければ何度も見に来てはくれないでしょう。

場所選びは自分が行きやすいかどうかよりも、お客さんが来易いかのほうが大事なのです。来易いかどうかのポイントは、場所と日時の2点です。

場所はどうする?
場所については、お客さんの層により決まってきます。
例えば、お客さんに会社員が多ければ、会社帰りに立ち寄り安い場所になるでしょう。郊外よりは都心部のほうがいいはずです。またもし土曜日曜など休日にライブをやるなら、住んでいる地域に近いのほうがいいでしょう。休みの日にわざわざ都心部まで出ていくことに抵抗のある人は多いものです。もちろんお客の居住地がバラバラなら都心部にせざるをえないかもしれません。

初めのうちはお客さんも身内に近い人になると思いますから、顔が見えるはずです。少しでも足を運びやすくなるように、心がけて決定するとよいですね。

日時はどうする?
次に日時ですが、ライブのスタート時間は大体夜6時半〜7時くらいが多いと思います。それから3〜40分くらいずつ3〜5アーティストが順番に演奏します(10分程度の転換時間を挟みます)。

もし会社帰りの人がお客さんなら、6時半スタートでは間に合わないかもしれません。できるだけ遅いほうが、見に来てもらいやすいです。

中高校生なら門限を考慮したほうがいいでしょう。場合によってはライブの終了が夜の10〜11時にもなってしまう場合があるからです。この場合は、トップか2番目あたりにしてもらうといいですね。
出演時間はライブハウス側が決定しますが、一応希望を出してみるのも手です。(聞いてもらえるかどうかは分かりませんが・・・)

また土日や祝日は、平日よりチケットノルマを高く設定しているライブハウスが多いようです。一般的に土日祝日のほうがお客が集まりやすいですが、これも自分の客層によりますので、一概には言えません。

オーディションライブ
ライブハウスによっては、初回出演はオーディションということで昼間に設定される場合もあります。このときの集客状況とパフォーマンスで合格すれば、夜の部や休日に出演できるようになるのです。ですが、平日の昼間ですと集客は絶望的です。

いずれにせよ、住んでいる場所により状況は異なりますから、これがベストとは一概に言えませんが、ライブハウスの場所と出演時間は集客に大きな影響がありますので、慎重に選びましょう。


ポイント3:出演バンドのレベルが自分より高いか

実態として、ライブハウスにはランクというものがあります。ランクの定義は曖昧ですが、出演者のレベルが高い所とそうでないライブハウスがあるのは事実です。

初心者レベルの人が多く出演するところもあれば、ほとんどセミプロのようなアーティストばかり出演するところもあるのです。

出演者のレベルが高いライブハウスには、集客力もあり、(友達などではなく固定ファンがついているという意味で)お客の質も良いアーティストが数多く出演しています。そういったライブハウスは敷居が高く、いきなり出演するのは難しいかもしれません。

ですが、今後のライブ活動を考える上で、自分の現在のレベルよりも常に1ランク上のライブハウスに出演していくべきです。ランクが高いライブハウスはノルマも少々キツイかもしれませんが、がんばって売っていくことで集客力もついてきます。

なぜなら、一緒に出演するアーティスト(いわゆる対バン)のお客の質が高ければ、自分のファンにすることも可能だからです。
ここで言う質の高いお客とは、常に新しくて良いアーティストを探している人たちです。友達としてではなく、純粋なファンとして応援してくれるますから、言い方は悪いですが、対バンから奪い取るつもりでライブをやっていきましょう。

ライブハウスのランクの見分け方は、実際に足を運んでみるしかありません。昔からあり名前が通っているからと言って、今もいいアーティストが出演しているとは限りません。中には昔は集客力のあるアーティストを集めていたにもかかわらず、アーティストを育てずに安易にチケットノルマだけで運営するようになったために、優良アーティストから見放され、閑古鳥が鳴いているところもあったりします。

逆に新しいライブハウスであっても、アーティストを育ててシーンを盛り上げていこうという気概のあるところには、良いアーティストも集まり盛り上がっています。

出演を決める前に必ず1度は覗いておきましょう。出演希望と言えば、たいては、少しだけ中を見せてくれるはずです。お金を払ってみたいと思えるようなレベルのアーティストが出演していれば、乗り込む価値はありです。

>> ブッキングしよう


ライブ活動編

1 演奏場所を探す! 2 いよいよライブ当日!

はじめに
ライブハウスを探そう
失敗しないライブハウス選び
ブッキングしよう
チケットを売ろう(1)
・チケットを売ろう(2)

・当日までに準備すること
・いよいよライブ当日!
・.搬入〜リハーサル
・.本番
・終了〜精算


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