では最初に、声はどうやって出るのか、ということを勉強しましょう。
声を出すという行為は非常にシンプルでメカニカルです。
1・息を吸いこみ、吐く。(呼吸)
2・息が「声帯」を震わせる。(声の原音ができる)
3・声帯で作られた原音を口や鼻腔で響かせる
4・外に出る(外の空気を振動させ、人の耳に届く)
このように、声というサウンドを作っているのは、
@息→A声帯→B鼻腔(+口やのど)
というステップになります。
つまり、この3つのステップをそれぞれ鍛えて効率よく自在にコントロールできるようになれば、良い声を作ることができ、イメージ通りに歌えるようになるのです。どれが欠けても、プロのような良い声や歌にはなりません。
これら呼吸・声帯コントロール・共鳴を一つずつ鍛えていって、より効率よく声を出せるようにすることが、ボイストレーニングの目的なのです。
では次に歌に適した呼吸法についてお話いたします。