あいうえ音楽理論セミナー

音楽理論を一週間でかんたんマスター!音楽のしくみが手に取るように分かる!

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1:譜面・音名
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5:その他もろもろ
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3:音程2
4:調
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1:コードのしくみ 2:ダイアトニックコード
3:コードの役割
4:セブンスコード1
5:セブンスコード2
     
1:テンション
2:色々なスケール
3:スケールとコード
以下準備中です

火曜日 1時間目

音って何だろう!




おはようございます。昨日の授業の復習はできましたか?





はぁい!!





・・・・・お、おう・・。
 





ちゃんと復習してよねっ!!
 


                              


はっはいっ!!(意外とこえーな、こいつ)



音とは
ところで皆さん、「音」とはそもそもなんでしょうか?
普段何気な〜く耳にしている「音」
今日は、その「音」というものを研究してみましょう。

まず、ひとこと「音」と言われたら、皆さん何を思い浮かべますか?

 

音といえば・・・・・ピアノの音!!
それと、楽器だけじゃないわよね。救急車のサイレン!!
他には・・、なんだかパッといわれると意外と思いつかないわね。



足音・ガラスの割れる音・人の話し声(悪口は特に)・空調・電話・テレビ・紙を破る音・雨や風・木々のざわめき・・・。なんつってな。



では、実際に音楽で使う音と、ただの物音ではどう違うと思う?




うーん、音程がついているからかしら?
それとも何か別にあるのかしら??
 


では、具体的に説明を始めるよ!   




はいっ!




音のなりたち



そもそも 「音」とは何でしょうか?

「音」とは簡単に言ってしまうと、「空気の振動」のことです。


何か物体を叩いたりすると、その周りの空気が揺れるんだ。
で、その空気の振動が耳まで届き、鼓膜を震わせて、脳が音として認識するんだよ。





・・・こほん。失礼しました。
この空気がどうように振動するかで、色々な音になるんです。



なんだかよく分からないけど、
空気がオレ様の音楽を作ってくれてるというわけかっ!




そうですね。空気はとても大事なんです。
息を吸ったり吐いたりするだけじゃなくて、
私たちの大好きな音楽も空気がないと楽しめないんですね。



音の3要素
音には「3要素」というものがあるんだ。
3要素には「@高さ A大きさ B音色があるよ。


1.音の高さ(音程)
    
ではそれぞれについて説明していきましょう。

まず、「高さ(=音程)」ですが、これは空気の振動の速さによって決まるのです。


揺れの速さが、速ければ速いほど高い音になり、
ゆっくりであればあるほど低い音になるんだよ。
下のイメージを見てみよう。




空気が1秒間に何回揺れたかを「周波数」といい、ヘルツ(Hz)という単位で表すことができます。
例えば、1秒間に100回揺れれば、100ヘルツ。1秒間に1万回揺れたら、1万ヘルツ、ということですね。


イメージは次のような感じですね。



このイメージだと、1秒間に3回揺れているので、3ヘルツということですね。

ちなみに100ヘルツというのはすごく低い音だよ。10000ヘルツというのはすごく高い音だよ。何ヘルツがどのくらいの音なのかを知っておくって、音楽を作る上でとても役に立つよ。

ちなみに、1000ヘルツ=1kヘルツ という風に書くんだよ。


長さを表すときと同じなのね。1000メートルは1キロメートルというものね。




そうだね。
1000=k(キロ)、10000=10k、100000=100k という具合だね。



人間の耳に聞こえるのは、
20ヘルツ〜20000(20k)ヘルツまでだと言われています。



天使の一言

皆さんがよく聴くCDは、サンプリング周波数44.1kHzという規格で録音されています。詳しい説明は省きますが、再生できる周波数はサンプリング周波数の半分(1/2)と言われているので、CDは44.1kHzの半分、22.05kHzまで再生することができることになります。
人間の耳に聞こえるのは20kヘルツまでですから、CDの規格は聞こえる音のすべてを表現できるという理屈になります。
でも実際には、人間は、20kHz以上の周波数も体で感じていると言われているので、やはりライブで聴くのが一番ということになりますね。
最近は、人間が聞くことのできる周波数をはるかに超えたSACD(スーパーオーディオCD)などが登場し、よりリアルな音が聴くことができるようになりました。


2.音の大きさ(音量)

音の大きさ(=音量)は空気の揺れの大きさによってかわるんだ。
揺れ幅が大きいほど、大音量になり、小さければ、音量も小さくなるのです。        




音の大きさは「デシベル(dB)」などの単位が使われるよ。
例えば、呼吸音=10dB、日常会話=60dB、自動車のクラクション=110dB のように使うよ。 

3.音色
音には色々な種類がありますね。
声、ピアノ、ギター、バイオリン・・・。みなそれぞれ個性的な「音(=サウンド)」をもっています。
同じ声でも、太い声、細い声、豊かな声、枯れた声・・・色々あると思います。

これらの音色は、「倍音(ばいおん)」というものによって決まります。

一体倍音とは何でしょうか?まず下の譜面を見てください。



例えば、譜面でAの音(2オクターブ下の低いド)を弾いたとしよう。
そうしたらどんな音がなるかな。



何ってそりゃおめえ、2オクターブ下のドの音が鳴るに決まってんべな。





うん。たしかに、2オクターブ下のドの音は鳴るんだけど、もし実際にAの音だけが鳴っていたら、「ピー」というような味気ない音になってしまうんだ。
でもピアノで弾いたとしたら、「ポーン」という気持ちのいい音がなるよね?


Aの音をピアノなどで弾いたら、実際には譜面にあるようにたくさんの音(B〜L)が同時になって混ざり合っているんです。

Aの音を基音といいます。。この黄色い部分の音(B〜L)のことを倍音といいます。このB〜の名前は第2次倍音・第3次倍音・第4次倍音・・・というふうに数えていきます。実際にはもっとたくさんの音が鳴っているんですよ。

これらの倍音成分は明確にすべてが聞こえるわけではないんだ。

ピアノをペダルを踏まずに思いっきり強く叩いてみよう。しばらく待っていると、いくつかの高い音が聞こえてくるはずだよ。もし聞こえなければ何度も繰り返してみてね。
倍音が聞き分けられる程度に耳を鍛えておくことが大事だよ。


楽器の音色は、倍音成分の音量バランスによって、が決まってくるんだよ。

よく「いい声」とか「いい音」などと表現されますが、これは倍音成分がバランスよく鳴っている音をいう場合が多いです。倍音成分がたくさんなっていると、より響きのいい豊かな音になるのです。


CDやコンサートで聴くプロの人の声や楽器の音は、私たちの出す音とは何か違いますよね。



そうなんだ。太くてつややかで豊かなプロの歌声は、体がよく響いて、倍音がよく鳴っているからなんだ。
楽器も同じで、よく響く楽器をよく響かせる演奏法で弾いてるから、あんなにいい音になるんだよ。


ところで、倍音ってのは、「ドレミファソラシド」のどの音にも含まれているのか?



そうだよ!「ドレミファソラシド」のみならず、それぞれにシャープ・フラットの記号がついた音でもネ!

基音に対して、倍音はこのような順番で発生していて、これら倍数にそれぞれ「第2倍音、第3倍音・・・・」と名前がついているけど、これはどういうことかというと、基音の2倍の振動数をもっているのが「第2倍音」その3倍の振動数を持っているのが「第3倍音」・・・という風に、それぞれの数字は基音に対して振動数が何倍になっているか、によって名前がつけられているんだ。

例えば、基音が64ヘルツの音だとすると、第2次倍音は2倍の128ヘルツ。第3次倍音は3倍の192ヘルツ・・・という風に、読んだまま、倍の周波数が鳴っているんだ。


倍音はどんな楽器でも同じ音が鳴っています。
でもそれぞれの倍音の音量のバランスによって、さまざまな楽器の音色を作り、私たちの耳に届くのですね。



天使の一言

音の中では中には、倍音の含まれない本当に単純な振動の音というのもあります。
みなさん振子はご存知でしょうか?「単純な振動」がいまいちピンとこない場合は、この振子を例に考えてみてください。
振子は本当に一定の、単純な動きしかしません。そんな単純な振動を持つ音はラジオで流れる時報、あと音叉の音などがありますが、これらの音は無機質で、楽器の音色と比べると感情の表しようのない音という気もします。このように、倍音の含まれない音も存在していて、そういう音がどんな音であるかを知っておくとよいですね。




それでは、また次の時間に・・・・。



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