あいうえ音楽理論セミナー

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以下準備中です

木曜日 3時間目

スケールとコードの関係


では、次にスケールとコードの関係についてご説明します。
スケールとコードというのは、とても密接な関係にあります。
では、Cメジャースケールを例にしてお話します。



Cメジャースケール(C アイオニアン)



コードの授業では、コードをルートから様々な音程を積み重ねて作りましたが、コードというのは、実は、スケールの中から音を抜き出して積み重ねたものでもあるのです。


 
は?どういうことだ?





上のCメジャースケール(アイオニアン)のルート・3度・5度・7度を抜き出して、コードにしてみましょう。







あら?C△7のコードになったわ!



じゃあ、Dドリアンも同じように1・3・5・7度を抜き出してみよう。



D ドリアン





お、、、これは、たしか、Dm7だな。







このように全部のスケールでやってみると次のようなコードが出来上がります。






 あらら!!
これって昨日勉強したスケールトーンセブンスコードだわ!



そうなんだよ!
スケールトーンセブンスコード(ダイアトニックコードも同様)は、実は、7つのスケールから出来たものなんだよ。

I△7I アイオニアンから生まれたもの、IIm7II ドリアンから生まれたもの・・・・・というわけなんだ。

別の言い方をすれば、I△7の中には、I アイオニアンが隠れている、IIm7の中には、II ドリアンが隠れている、、、、ということだよ。


なんかややこしいですね(汗)
どうしてこんなややこしいことをしているかというと、
今、1、3、5、7度を抜き出してコードを作りましたが、残りの2、4、6度テンションになるからなんです。


テンションを探そう

1時間目に説明したことを思い出しましょう。
テンションとは、セブンスコードにさらに3度ずつ積み重ねたものでした。
7度から上なので、9th、11th、13thとなりましたね。
C△7で説明すると、この9th、11th、13thは、それぞれ、レ(D)・ファ(F)・ラ(A)ですね。


あ、、C△7はCアイオニアンと関係があるから、
CアイオニアンのM2と9thは同じ音(D)になるのね。






よく気がついたね。
スケールの1、3、5、7がセブンスコードになって、残りの2、4、6が、テンションになるというのは、そういう意味なんだ。




これは何を意味しているかと言いますと、テンションにはナチュラルテンションオルタードテンション含めて、7種類しかありませんでしたが、
C△7(Cアイオニアン)というコードには、テンションは9th、11th、13thナチュラルテンションしか付かないということなんです。

同じようにDm7(Dドリアン)でも見てみましょう。



これをテンション表記に変えてみると、

Dm7(Dドリアン)のテンション


これもC△7(Cアイオニアン)と同じく、9th、11th、13thナチュラルテンションしか付かないよね。
じゃあ、Em7(Eフリジアン)だとどうだろう。

Em7(Eフリジアン)のテンション



ほう。11thはナチュラルテンションだが、9と13が短2度・短6度だから、♭9、♭13のオルタードテンションになっているぞい。




その通りです。Dm7もEm7も、コードとしては同じマイナーセブンですが、隠れているスケールが違うために、使えるテンションが違っているというわけなのです。

さらに、F△7(Fリディアン)でも確認してみましょう。

F△7(Fリディアン)のテンション



ああ、今度は、C△7とF△7は同じメジャーセブンなのに、元のスケールがアイオニアンとリディアンで違うから、使えるテンションが、FM7では#11thになっているわ。



ここでちょっと問題です。
曲の中に、C△7というコードが出てきました。
このC△7に隠れているスケールはなんでしょう?




はあ?簡単ジャン。C△7だから、Cアイオニアンだろ?



うーん、残念。それだと正解じゃないんだよ。
C△7がCアイオニアンということは、Cメジャースケールの中の音階を使った場合だったよね。
アイオニアンは、メジャースケールを1番目から並べたスケールだからね。


お、おう・・・。





ここで、昨日勉強したスケールトーンセブンスコードを思い出してみよう。


Cメジャーキーのスケールトーンセブンスコード


これで見るとたしかに、C△7は1番目のコード(アイオニアン)になるね。
では、これを度数表示に直してみよう。覚えているかい?


スケールトーンセブンスコード(度数表示)
I△7
IIm7
IIIm7
IV△7
V7
VIm7
VIIm7(♭5)

あっ!!!
メジャーセブンというコードは、1番目(I) と 4番目(IV) に出てくるんだったわ!
つまり、C△7というコードは、Key=C(Cメジャースケール)の中では、1番目(I)に出てくるけど、他のキーでは4番目(IV)に出てくる可能性があるわね。

 その通り。
実際の曲の中で、C△7が出てきたからといって、その曲がCメジャーキーじゃなかったら、そのC△7はI△7ではないってことなんだ。C△7が4番目に出てくるキーってなんだろう?


えっと、、、Cが4番目ってことは1番目は、、、、、、、、、、






  Gだ!



Key= G


OK。
C△7が4番目に出てくるキーはGメジャーキー(ト長調)だね。
4番目に出てくるスケールは・・・


リディアンね!ということは、C△7が曲の中で出てきたら、隠れているスケールの可能性は、
CアイオニアンかCリディアンということね!



正解です。
隠れているスケールが違うということは、使えるテンションが違うということです。
もし、Key=C でC△7がでてきたら、そのとき使えるテンションは、9th、11th、13th、つまり、レ(D)、ファ(F)、ラ(A)です。
ところが、もしKey=Gの中でC△7が出てきたら、9th、#11th、13th、つまりレ(D)、ファ#(F#)、ラ(A)になるわけです。


考えてみたら、Key=Gってことは、ファは#なんだから(ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ#)、当然といえば当然ね。





では最後に、残りのテンションも確認しておきましょう。



G7(Gミクソリディアン)のテンション


Am7(Aエオリアン)のテンション


Bm7(b5)(Bロクリアン)のテンション



コードとスケールの関係、そしてテンションの仕組みは理解できましたか?
それでは、休み時間にしましょう。



4時間目は準備中です。

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